売上値引
勘定科目「売上値引」について掲載しています。売上値引勘定は売り上げた商品が破損している場合や不良品である場合の値引きに使われる勘定科目です。経理や簿記の学習の参考にしてください。
勘定科目「売上値引」とは
勘定科目「売上値引」とは、売り上げた商品が破損している場合や不良品である場合の値引きに使われる勘定科目です。この他にも納期が遅れた場合や、納期すべき品の数が不足していた場合に売上値引き勘定は使われます。
売上値引があった場合、売上高を直接減額する直接控除法と、売上高の控除項目として別途、売上値引で処理する間接控除法の二つの処理方法があります。
反対仕訳を行う直接控除法では「売上値引」勘定は必要ありませんが、売上高と売上値引額とを正確に把握しておくためには、「売上値引」勘定を使った間接控除法を用います。
間接控除法では勘定科目「売上値引」は損益計算書上の売上高から控除する科目として扱われます。
勘定科目「売上値引」の仕訳例
・当社の商品Aを100万円で得意先に掛けで販売した。
(借方)売掛金1,000,000 / (貸方)売上高1,000,000
・当社が販売した商品Aには不良品があり、20万円の値引をおこなった(直接控除法)
(借方)売上高200,000 / (貸方)売掛金200,000
・当社が販売した商品Aには不良品があり、20万円の値引をおこなった(間接控除法)
(借方)売上値引200,000 / (貸方)売掛金200,000
※直接控除法は修正するために反対仕訳を行います。間接控除法は値引割引勘定を利用します。